院長コラム

2012年10月 4日 木曜日

骨粗鬆症による圧迫骨折について

脊椎椎体の圧迫骨折は、高齢者(閉経後)の女性に多く、骨粗鬆症が進んで脊椎がもろくなり軽い衝撃でつぶれてしまう病気です。腰背部痛をきたす事が多く、崩れるように骨折した脊椎は、基本的には元に戻りません。
昔は「年のせい」として片付けられていましたが、認知がひろまり薬も普及した事で減少傾向にあります。しかし、高齢化社会のために結局のところ増加の一途をたどっております。本邦でもようやく昨年より椎体形成術(バルーンカイフォプラスティ:BKP)が承認され、保険適応となりました。適応を守れば疼痛緩和と姿勢保持に良い方法だと思います。
ただ、やはり骨粗鬆症という病気は予防が大事なので、骨塩量測定や内服加療等でしっかり予防していきましょう!




投稿者 うちかど脳神経外科